Nestléとのパートナーシップ、フォンテラ酪農家への今シーズンの追加支払いが決定

1 MINUTE READ

酪農場での排出量削減を支援するためのパートナーシップを発表してから1年が経過し、フォンテラとネスレは、酪農家のサステナブルな活動を支援するための次のステップを発表した。

新たな合意により、2023/24年中にフォンテラの The Co-operative Difference フレームワークの3つのレベルのいずれかを達成した酪農家に対し、ネスレが追加支払いを行う。これらのレベルを達成した酪農家の数にもよるが、フォンテラでは酪農家への追加支払いは乳固形分1kgあたり約1〜2セントになると見込んでいる。

フォンテラのマイルズ・ハレルCEOは、酪農場でのサステナビリティを継続的に改善している酪農家に対して、ネスレが支援し続けることを歓迎した。

「ネスレとのパートナーシップにより、業界のベストプラクティスの最前線にいるフォンテラの酪農家を表彰できることを嬉しく思います。パートナーシップを組むことで、将来にわたってより低炭素なミルクを生産することを目指し、共に持続的に成長していくことができます」とハレル氏は言う。

ネスレは、2025年までに12億スイスフラン(22.5億ニュージーランドドル)を投資し、再生可能農業の推進と排出量削減に取り組み、2030年までに原材料の50%を再生可能農業の方法で調達することを目指している。

ネスレ・ニュージーランドのジェニファー・チャペルCEOは、この成功は製造業者だけでなく、このビジョンを共有する酪農家との協力にかかっていると語る。

「ネスレは、100年以上にわたってニュージーランドから乳製品を調達してきました。今後もパートナーとともに、新たな経済的機会を開拓し、温室効果ガス排出量を削減できるよう、酪農家を支援していきます。」

フォンテラは、2050年までにネット・ゼロを達成するという目標を掲げており、2030年の目標には酪農場での排出原単位の30%削減が含まれている。

「この動きは、酪農家、研究者、政策立案者による、酪農業界の正しい移行を支援するための行動をさらに促すものであり、ひいては酪農業界と酪農家が、低排出への移行によってもたらされる経済的機会を最大限に活用する助けとなるでしょう」と、チャペル氏は言う。

Notes to editors:

Fonterra’s Co-operative Difference framework

フォンテラのCooperative Differenceフレームワークは、品質、安全性、持続可能性など、酪農家が最前線で活躍し続けるための酪農とビジネス慣行を定めている。

このフレームワークには、

1. Te Pūtake(旅の始まり)

2. Te Puku(中間点)

3. Te Tihi(頂上)

の3つのレベルがあり、さらに、環境、動物、人々とコミュニティ、ミルク、協同組合と繁栄の5つの重点分野にわたって一定の基準を満たした酪農家にも報奨金が与えられる。

Find out more here.

Nestlé partnership

フォンテラとネスレのパートナーシップは2022年12月に初めて発表された。これには以下のような複数のプロジェクトが含まれる。

Net Zero Carbon Farm

フォンテラとネスレは、共同パートナーであるDairy Trust Taranakiと協力し、フォンテラが所有するタラナキの酪農場でソリューションをテストし、今後5年から10年の間でニュージーランド初の商業的に実行可能なネット・ゼロカーボン農場になれるかどうかを検証している。

この酪農場には、一般公開やデモンストレーションをサポートするインフラが整っている。

初年度は、将来の成功を測るための重要なベンチマークの基礎を築くことに重点が置かれている。目的は、酪農場のサプライチェーン全体を通じて、可能な限り多くの排出量を削減することにある。

研究チームは、排出量に影響を与える農場内の要因(飼料や肥料の種類など)を調査することで、排出効率の向上を図るとともに、牛1頭あたりの生乳生産量の増加を目標としている。

その目的は、結果を共有し、フォンテラの酪農家が成功したツールや手法を自らの農場で適用しやすくすることにある。

GHG Farmer Support Pilot

2022年後半に始まったフォンテラとネスレの複数年にわたる協力関係。このオプトイン・パイロットでは、登録されたフォンテラの酪農家が、酪農場での温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目的とした変更を実施するための追加支援を受けることができる。これには、飼料や牧草の管理改善、酪農場での植樹、生乳生産効率の向上などが含まれる。

約50の酪農場の最初のグループについては、2021/22年の排出量に基づいて基本的なGHG排出分析が計算され、2022/23年の結果は来年の予定。プロジェクトは拡大され、次のグループの登録が進行中。

 

原文リンク:Nestlé partnership sees extra payment offered to Fonterra farmers this season

 

For further information contact:

Fonterra 
24-hour media line: +64 21 507 072
communications@fonterra.com

Nestlé
Sally Strautins, Phone +61 438 913 826 
mediarelations.AUNZ@au.nestle.com