私たちの方針と取り組み 

私たちは、世界的に認められた基準を満たすために、酪農家と協力します。 

私たちは、the World Organisation for Animal Health(国際獣疫事務局)によって定められ、世界的に認められた基準を満たし、「5つの領域」によって説明されたポジティブな経験を提供し、「5つの自由」に違反する慣行を排除する慣行を実施するために、酪農家と協力します。

私たちの国際的指針であるFonterra Farmers’ Terms of Supplyで強調されているように、私たちの世界的な政策は、私たちに生乳を供給するすべての酪農家が、動物の健康と福祉の法令に従うことを要求しています。

さらに、生乳を収集するすべての国では、既存の動物福祉法に基づいて行動し、業界団体と協力して、動物福祉政策と基準に合致した成果を出すよう努めています。

私たちは、定期的に、政策及び基準と外部の福祉機関との整合性を確認します。

私たちが行ってきたこと 

フォンテラには、私たちの世界的な生乳供給のために、動物福祉に焦点を当てた、献身的で高度に訓練されたチームがあります。このチームは、内外から動物福祉のための特別な訓練を受けています。

このチームが負う責任:

  • フォンテラ内部および外部のステークホルダーに動物福祉トレーニングを提供する。

  • 動物福祉と、酪農家への供給の継続的改善の方法に焦点を当てる。 

  • 動物福祉政策と基準を設定する。

  • これらの方針・基準の実施・遵守。 

  • グローバルな監査の実施と監督。


世界的な動物福祉基準(以下に要約します)は、最終製品またはブランドにかかわらず、私たちのサプライチェーンのすべての乳牛に適用されます。
 
抗生物質の慎重な使用

Our predominantly pasture-based cows have low levels of disease, therefore our farmers do not need to use antibiotics very often. Our two largest milk pools, New Zealand and Australia, representing 95.6% of our global milk supply, have been ranked as the 3rd and 5th lowest users of agricultural antimicrobials respectively1.

We continue to improve our global data capture systems to enhance reporting of on-farm antibiotic use. In the meantime, we make use of independently collected national data to track quantities and trends of antibiotic use. Key information from the most recent New Zealand data from Ministry of Primary Industry includes:

  • Total quantity of antibiotics sold during 2020 was 59,637 kg, down 2.5% on 2019 and continuing a downward trend that began in 2017.
  • Products registered for use in cattle only accounted for 15% of overall sales, down slightly from 16% during 2017.
  • Dry cow therapies (DCTs) dominate the antibiotics used for dairy cattle with 5,156 kg of products sold, down 2% compared to 2019, despite an expected increase as a consequence of the COVID19 pandemic.
  • All registered DCTs in New Zealand contain either penicillin (cloxacillin ± ampicillin) or first generation cephalosporins (cephalonium or cephapirin) and 83% of DCTs contained penicillins.
  • The number of cattle in New Zealand for 2020 was 6.2 million dairy animals plus 3.8 million beef = 10 million total.
成長促進ホルモン不使用

成長促進ホルモン (HGP)は、フォンテラに生乳を供給している乳牛に使用してはなりません。

組換え牛ソマトトロフィン (rBST) の回避

フォンテラは、乳量を増加させるための組換え牛ソマトトロピン (rBST) などのホルモンの使用を支持しません。

閉鎖的制限の回避

フォンテラに生乳を供給する乳牛が監禁されることは許されません。乳牛は、十分な休息時間を持つために、立ち、伸び、反転し、快適に横になるのに十分なスペースが確保されなければなりません。

木枠で子牛を飼育するという慣行は、フォンテラに生乳を供給するために飼育されている乳牛にとって容認されません。

乳牛がフォンテラに生乳を供給する場合、恒久的につながれていることは許されません。

牛が屋外の牧草地で放牧される放牧酪農は私たちのサプライチェーンで最も一般的なアプローチです。牧草飼育基準に合格するためには、牧場に供給する乳牛は、牧草地で少なくとも90%の時間を費やさなければなりません。

永続的な身体的変化の回避

フォンテラに供給している農場では、定期的に乳牛または子牛の尾を短くすることは認められません。治療のために尾の切断が必要な場合 (偶然の怪我など) は、獣医師の監督下で行う必要があります。

フォンテラは、無角の遺伝子を持つ乳牛の使用を支持しています。無角の乳牛が利用できない場合、年長の乳牛の角を取り除くよりも若い子牛の角を取り除くことのほうが望ましいです。除角と脱角は、適切な鎮痛剤を用いて行わなければなりません。

乳用雄子牛の去勢と陰囊の短縮は、急性かつ長期の痛みや不快感を最小限に抑える技術を用いて、若い時期にのみ実施すべきです。6カ月齢以上動物の去勢には、適切な痛み止めを使用しなければなりません。

人道的な屠殺

私たちの世界基準では、安楽死は屠殺前に即死を引き起こすか、動物を不感覚(意識不明)にするかのいずれかでなければならないとされています。死は、避けられない不安、痛み、または苦痛を引き起こしてはなりません。人為的な屠殺を行う者は、適切な訓練を受け、十分に能力が備わっていなければならなりません。この訓練は、農場の記録に記録されています。

ニュージーランドでは、2%を超えて繰り返し解体するような効果のない解体方法は、直ちに調査・改善されます。私たちは、世界の他の地域での人道的な屠殺実績データの報告を強化するために、世界的なデータ収集システムを改善し続けます。

生きている動物の長距離輸送の制限

グローバルサプライチェーンにおいて、生きている動物の長距離輸送は、可能な限り回避されるべきです。

輸送される際には、すべての動物に、必要に応じて十分な食料、水および休息を提供しなければなりません。

クローンニング

フォンテラは、遺伝子操作の対象となった動物、またはクローン化された動物を用いる慣行に反対しています。私たちは、遺伝子クローンである乳牛の生乳を受け入れません。

方針と実績の管理

家畜福祉のグローバルな管理のための戦略、政策、基準の策定は、フォンテラのオンファームエクセレンス-動物担当のゼネラル マネージャーの責任です。私たちの福祉政策と基準は、フォンテラ取締役会とシニアマネージメントチームによって承認されています。

フォンテラの動物福祉政策と戦略の管理と実施は、オンファームエクセレンス-動物チームの支援を受けて、行われています。また、このチームは、動物福祉の重要性について教育を行い、意識を高めることにも取り組んでいます。

世界的には、私たちの国際生乳品質チームが、生乳を調達するニュージーランド国外のすべての市場における乳質診断の一環として、動物福祉を評価しています。これにより、フォンテラは問題を特定し、酪農家に改善を推奨することができます。多くの市場では、この作業を管理するために、現地の獣医と生乳品質のサポートチームも設置されています。

抗生物質の慎重な使用

フォンテラの酪農家が牧草飼育をしている乳牛の大部分は病気のレベルが低いので、抗生物質をあまり頻繁に使用する必要はありません。ニュージーランドは、世界で動物への抗生物質使用が3番目に低い国にランクされています。また、オーストラリアは農業における抗生物質の使用が5番目に低い国にランクされています。 

私たちは、農場での抗生物質の使用に関する報告書を強化するため、グローバルなデータ収集システムの改善を継続します。一方、独自に収集したニュージーランド国内データを活用し、抗生物質の使用量や動向を追跡しています。第一次産業省のニュージーランドの最新データからの主要情報には以下が含まれます。: 

  • 2018年に販売した抗生物質の総量は68,765kgで、2017年には4%減少しました。

  • 「複合生産」に登録された製品は、2018年の売り上げ全体の16%を占め、2017年の13%からわずかに増加しました。

  • 牛用として登録された製品は、全体の売り上げの15%に過ぎず、2017年の16%からわずかに減少しました。

  • 乳牛用の抗生物質はDry Cow Therapies (DCTs) が主流で、6,528kg(全販売量の9.5%)販売され、2017年に比べ16%減少しました。

  • ニュージーランドで登録されたDCTはすべて、ペニシリン(クロキサシリン±アンピシリン)または第一世代セファロスポリン(セファロニウムまたはセファピリン)のいずれかを含み、DCTの84%がペニシリンを含んでいます。

  • 2018年のニュージーランドの牛の数は、乳牛640万頭、牛肉370万頭で、合計1、010万頭でした。

成長促進ホルモン不使用

成長促進ホルモンは、フォンテラに生乳を供給する乳牛には使用されません。

組換え牛ソマトトロフィン(rBST)の回避

rBSTは、ニュージーランド、オーストラリア、中国、スリランカの供給農場では使用されていません。私たちは、少数の南米のサプライヤーと引き続き協力し、全世界の生乳供給を通してrBST不使用を実現できるように努力を続けています。

閉鎖的制限の回避

フォンテラに供給する動物は、狭い場所に閉じ込められた状態で飼育されていません。

フォンテラに供給する動物は、永久的につながれていません。

痛みを伴う処置の回避

酪農評価やその他の収集プロセスから得られたデータは、私たちのグローバルなサプライチェーン全体であることを示しています:

  • フォンテラに供給している乳牛のうち尾切りを受けている乳牛は1%未満のみです。
  • ニュージーランドおよびオーストラリアの酪農家は無角の遺伝子を持つ乳牛の使用を増やしていますが、子牛の約95%はまだ尾切りを必要としています。
  • 子牛が除角される場合、90%異常が同時に鎮痛剤を投与されています。
  • 鎮痛剤を併用せずに除角を行うことはありません。
生きている動物の長距離輸送の制限

生きている動物の長距離輸送は、可能な限り回避されています。ニュージーランドでは、ほとんどの若齢子牛は5時間以上輸送されません。私たちは、世界のサプライチェーンにおける牛の平均移動時間は2~3時間と推定されています。

私たちは、輸送時間の報告を強化するために、グローバルなデータ収集システムを改善し続けます。

1. 抗菌薬耐性のレビュー(2015). 。農業と環境における抗菌剤:不要な使用と廃棄の削減

 

フォンテラはDairy Tomorrow Strategyに賛同しています。 

ニュージーランドの乳製品部門を「動物福祉の世界的リーダー」にすることを目指しています。 


ニュージーランドの酪農家は、フォンテラによって収集されたすべての生乳の85%以上を供給していますが、世界中のすべてのフォンテラ供給者は、World Organisation for Animal Health(OIE)(国際獣疫事務局)の福祉の原則と基準を反映したGroup Animal Health and Welfare Standardに従わなければなりません。

これらの詳細は次のURLで入手できます。

乳牛の福祉についてご不明な点がありましたら、無料で匿名性の守られる早期対応サービス:080043247969までお問い合わせください。
The Co-operative Difference(協同組合としての農家の差別化)

TheThe Co-operative Difference(協同組合としての農家の差別化)は、農場における持続可能性に対するアプローチの最新の取組みで、これにより、酪農家は現在および将来何が期待されているかをより容易に知ることができ、また、最低要件を超えて高品質の生乳をより持続可能な方法で生産するための段階を踏んでいる酪農家を認識することができます。

動物の健康と福祉に積極的に注力し、獣医師と良好な関係を持っている酪農家は、通常、より良い健康と福祉の成果を達成します。このことを認識し、「The Co-operative Difference(協同組合としての農家の差別化)」の中の「動物」の要素を達成するために、私たちの酪農家は、彼らの獣医と共に動物健康計画を策定し、実施しなければなりません。

抗生物質の慎重な使用

ニュージーランド獣医協会は2030年までに、ニュージーランドは動物の健康と福祉を維持するために抗生物質を必要としないという野心的な目標を発表しました。私たちは、ニュージーランド獣医協会との合同メッセージと共同ブランディングを通じて、獣医と農家がこの目標を達成することを支援してきました。

2019年、The Co-operative Difference(協同組合としての農家の差別化)を通じて、私たちはフォンテラのサプライヤーに毎年、獣医師と抗生物質の使用について話し合うよう依頼し始めました。また、私たちは商業的パートナーシップを結び、供給酪農家に抗菌剤のディスカウントテストを提供しました。

私たちは、第一次産業省の抗生物質レビューと再評価プログラムを支持し、このレビューの結果を反映するため、必要に応じて、内部政策及び基準を更新します。

Cared for Cows(乳牛の健康と福祉に関する基準)

2018年6月、私たちは、「Cared for Cows(乳牛の健康と福祉に関する基準)」プログラムを開始しました。

このプログラムを通じて、毎年、供給酪農家の一部を積極的に訪問し、さまざまな動物福祉の実績データを収集しています。このデータは、年間を通して自動的に収集されるデータを検証するのに役立ち、酪農家との成功やさらなる機会について議論するために使用されます。

改善すべき点が見つかった場合は、動物福祉を向上させるための変更を実施するため、各酪農家と緊密に協力します。この斬新なアプローチにより、私たちは酪農家への積極的な動物福祉の価値を促進し、動物福祉の基準を維持するために積極的に支援します。

業界の連携

私たちは、酪農業が成功事例や関連する規制要件を網羅した信頼できる情報にアクセスすることができ、トレーニングを確実に利用できるよう、業界団体やトレーニング機関と協力します。

私たちは、他の酪農加工業者、酪農家代表団体、獣医、遺伝子改良会社、食肉加工業者、畜産輸送業者、規制当局を含む業階パートナーと定期的に会合し、これらの業階関係者が私たちの優先事項と活動にについて最新の状況を共有するようにします。

社会啓発

オープンゲートプログラムを通し、フォンテラに生乳を供給する酪農家は、自身の農場を開放し、生乳が酪農場から家庭の食卓へ並ぶまでの流れを一般の方々に紹介します。これには酪農業の成功の一環として、動物の福祉の重要性を実証することも含まれます。私たちの協同組合の中心となる動物と消費者とを結びつける素晴らしい方法だと考えています。

また、酪農家を訪問できない消費者に対しては、酪農家とのインタビュー面談を含めた教育ビデオを提供しています。

また、学校に通う子どもたちのための農場訪問や、動物ケアの原則を広く一般の人々に示すための農産物品評価会に参加することも促進しています。

豊かさを高めます

放牧酪農の乳牛には、様々な食餌、移動の自由、定期的なパドックの変化、相互作用する自然の特徴、仲間との社会的相互作用など、豊かな機会が多く提供されています。

ニュージーランドでは、屋内で飼育されている牛は全体の0.05%以下であり、これらの牛には毛づくろいのためのブラッシングなどのケアを受けています。私たちは引き続き、世界中のフォンテラに生乳を供給している農場と協力し、飼育されているすべての乳牛が豊かさの機会を提供されるように努めています。

私たちは、豊かさの認知度を上げたいと考えています。私たちの酪農家と一般の人々は、フォンテラに供給している乳牛に、どれだけ多くの豊かさのポジティブな経験が提供されているかを知っています。現在、豊かさを提供するための酪農家の取組みを紹介する戦略を立てています。ご期待ください!

酪農家の教育とトレーニング

最新の動物福祉の実践や要件を酪農家に提供し続けるとともに、酪農業界団体と緊密に連携し、酪農家に包括的な研修や情報提供を行っています。

例えば、ニュージーランドとオーストラリアのフォンテラのサプライヤーは、業界の優れた組織であるDairy NZとDairy Australiaのメンバーであり資金提供者です。私たちは、これらの機関と協力して、私たちの酪農家に対し、動物福祉に関する広範なアドバイス、トレーニング及びサポート資料を提供します。これは、Dairy NZDairy Australia. で確認ができます。

業界標準の改善

フォンテラはニュージーランド政府と、Dairy Companies Association of New Zealand (DCANZ)を通じた乳業部門と定期的に交流を行っています。

2020年には、Winter Grazing Action Groupに貢献し、冬季の放牧システムにおける動物福祉の改善のための勧告を実施し、ニュージーランドのバイオセキュリティー法の見直しのための詳細な情報を提供しました。

国際的パートナーシップ

フォンテラは、International Dairy Federation (IDF)のメンバーであり、酪農セクターの科学に基づく基準の開発に積極的に貢献している国際的な関係会社です。

IDFは、いくつかの国際政府間機関との実務関係を有し、国連食糧農業機関(FAO)、世界動物保健機関

(OIE)、およびFAO/WHO合同食料基準プログラム-Codex Alimentariusと正式な関係を有しています。

IDFは先日、酪農生産におけるGuide to Good Animal Welfareの更新版を発表しました。 詳細はこちらをご確認ください。

 

Early Response Service

ニュージーランドでは、フォンテラは動物福祉早期対応サービスに積極的に参加しています。動物福祉早期対応サービスは、困難な時期に酪農家を支援し、家畜や農場を軌道に戻す支援をしています。

もし、フォンテラもしくはDairy NZに動物福祉の問題が提起された場合、フォンテラの地域食品安全・保証マネージャーとDairy NZ動物ケア普及スペシャリストが、必要に応じて酪農家および第一次産業省と緊密に協力して支援および援助を提供します。

支援には、段階的な行動計画の策定、乳牛体調スコアリングの実施、飼料予算の作成、必要に応じて酪農家連盟、農村支援信託、および農業酪農コンサルタントのサービスを推奨することが含まれます。

行動計画が実行されていることを確認するために、訪問のフォローアップが行われます。

ご不明な点がございましたら、無料で匿名性が保たれるEarly Response Serviceにお問い合わせくださ 0800 4 324 7969.

酪農家への無料の農場アドバイス

フォンテラは、世界中の酪農家への供給を支援する実践的な活動を誇っています。私たちのチームは、すべての酪農地域で、次のような形で農業技術支援を行っています:

  • 農場内ワークショップ

  • 酪農家懇談会

  • 生乳品質トレースバック

  • 農場一般開放

  • 酪農家教育イベント

研究開発プロジェクト

専門の研究開発チームは、私たちの知識を向上させ、大きな問題に対する革新的な解決策を見つけるために働いています。私たちの動物福祉プロジェクトのいくつかを、以下にハイライトします。

 

研究開発プロジェクト 

  • ポジティブな環境

  • データ

  • 生乳のフィンガープリンティング

ポジティブな環境 

私たちは、AgResearch動物福祉チームと提携し、乳牛の体験の要素を評価・理解しています。これは、若い子牛の飼育環境が行動および感情状態に及ぼす影響を調査した、第一弾として進行中の調査の一部です。現在、生乳牛を対象とした牧草地における牛の複雑で多様な行動を調査する第2の研究を設定しています。

これらのプロジェクトは、私たちの放牧酪農システムが最大の福祉効果をもたらす具体的な側面を理解し、私たちの乳牛の福利をさらに高めるための改善点を明らかにするのに役立ちます。

 

データ  

私たちは獣医や研究者と協力して、乳牛の疾患のモニタリングや管理方法を改善しています。治癒よりも予防を前提として、モニタリングと疾患の早期告知が最も重要です。

例えば、私たちは、顔面湿疹などの疾病のモニタリングとマネジメントの改善、および、群れ全体の跛行のモニタリングの改善のためのプロジェクトに協力しています。モニタリングの改善により、より積極的な行動と動物の健康管理、痛みを伴う状態のより良い回避と治療が可能になります。

生乳のフィンガープリンティング 

毎日、生乳サンプルを採取することには利点があります。乳の品質を常にモニターできるだけでなく、乳牛の健康状態を把握するための生乳検査を開発しています。生乳中のマーカーを検出し、解釈する能力の開発(広く生乳のフィンガープリンティングと呼びます)は、乳牛の栄養、食事の種類、ミネラルの状態、またはストレス要因と生活の質を反映する実態を得ることができる可能性があります。乳牛の栄養、健康、福祉についてのフィードバックを得ることができれば、酪農家が家畜の生活を最適化するのに役立つでしょう。

ニュージーランドの土壌は、一般的に水はけがよい若いので、農地からの温室効果ガス排出量の削減につながります。ニュージーランドでは草の生育が進んでいるため、肥料の使用量も減少し、亜酸化窒素の排出量も少なくなっています。

乳房炎防除の支援 

フォンテラは、想定以上の乳腺炎があると判定された酪農家に対して、指導と支援を提供するシステムを設けています。体細胞数が高い酪農家には、積極的に連絡を取り、支援を求めるよう奨励しています。多くの状況で、支援の費用はフォンテラによって補助されます。

ニュージーランドでは、高度な乳房炎の知識を持った獣医師のネットワークがあり、乳房炎の調査と管理の分野で国際的に尊重された専門家とともにトレーニングを行っています。これらの獣医師は、農場での実用的な解決策で、酪農家が群れの細胞数を減らすことを支援します。フォンテラの社内獣医師は、外部の進行乳房炎に精通している獣医師の助言をモニター、評価します。

ニュージーランドで私たちに生乳を供給している酪農家から収集したデータに基づくと、19/20シーズンの平均乳房炎発生率は100頭あたり11例(11%)でした。

バイオセキュリティーへの準備と対応


フォンテラは、この島国の第一次産業にとって、世界中の病気や病害虫が比較的いないということの重要性を認識しています。この現状とニュージーランド特有の環境を守ることはすべての人の責任であり、小さな油断が惨事を招くきっかけとなります。フォンテラは、ニュージーランドのバイオセキュリティーの枠組みを支援・改善するために幅広く関与しており、私たちはバイオセキュリティービジネス宣言の創設時の締約国の1つです。

フォンテラは、Dairy Companies Association of New Zealand (DCANZ)の一員として、:以下の貢献をしています。

 政府間産業協定 (GIA)は、第一次産業と政府のパートナーシップであり、締約国は、バイオセキュリティー侵略に備えるための意思決定、責任、コストを分担しています。パートナーシップを組むことによって、産業界と政府はより良いバイオセキュリティーの成果を達成することができます。

畜産部門バイオセキュリティー評議会への畜産貢献を含む共同準備活動。畜産部門とMPIの代表者を集め、畜産産業に特有の機会と問題に取り組みます。

動物福祉計画 

私たちは、動物の健康と福祉に積極的に注力し、獣医師と良好な関係を持っている酪農家は、通常、より良い健康と福祉の成果を達成すると認識しています。、フォンテラの酪農家は、The Co-operative Difference(協同組合としての農家の差別化)の範囲内で達成するために、獣医と共に動物衛生計画を策定し、実施しなければなりません。

2019年、ニュージーランドのサプライヤーの半数以上に動物健康プランを策定しました。2020年は、ニュージーランドで60%以上の農場が動物健康プランを策定することを目標としています。私たちの最終的な目標は、すべてのフォンテラ農場で動物福祉プランを策定することです。

体細胞数モニタリング 

乳房の健康は、乳牛の全体的な健康状態の重要な指標です。私たちは、乳質と動物の健康の両方の指標として、体細胞数(SCC)を世界的にモニタリングします。SCCが低いということは、抗生物質の使用が少なく(治療を必要とする臨床型乳房炎の症例が少ない)、動物福祉の改善(動物衛生の改善を通して)を意味します。

ここ数年、生乳の品質と動物福祉に焦点を当ててきた結果、SCCはすべての地域で改善されてきました。2018/19シーズンには、中国を除く世界の地域でこの減少傾向が続きました。中国におけるSCCの増加は、18/19シーズンの気温上昇によるものです。

世界のSCC加重平均値は減少していますが、SCCを含む動物の健康を改善し続けるために、世界中の農業従事者と協力を続けています。 

世界の体細胞数(SCC)の推移

(000 細胞/ml)

SCC 2017/2018

SCC 2018/2019

SCC 2019/2020

目標2020/2021

ニュージーランド

180

168

171 175,000 細胞/ml

オーストラリア

178

171

172 175,000 細胞/ml

チリ

317

312

317 270,000 細胞/ml

ブラジルl

533

467

395 500,000 細胞/ml

スリランカ

635

599

662 600,000 細胞/ml

中国 

168

183 160 165,000 細胞/ml

世界加重平均

184

173

176 170,000 細胞/ml

子牛の命を大切にする

 

フォンテラの酪農家が動物福祉に関してすでに世界をリードする存在であることを誇りに思っています。

ニュージーランドや世界中の消費者は、私たちの食料を生産する動物が経験する生活の質をより確かなものにすることをますます求めています。

持続可能性をリードするための戦略的選択の一環として、フォンテラでは子牛の福祉を強く重視しており、その大部分はすべての乳牛がより長い生存期間を確保できるようにすることです。このため、供給条件に、子牛は人道的な理由がある場合にのみ農場で殺処分されるという新条項を導入しました。

2023年6月1日から、フォンテラの農家は、乳牛用以外の子牛が牛肉、子牛肉、ペットフードのいずれかに有効利用されることを保証しなければなりません。

ニュージーランドの一部における販売オプションは現在限られています。そのために、私たちはより広い産業と積極的に協力し、研究開発に投資し、乳牛肉利用のパートナーシップの機会などの長期的な解決策を探求しています。

目標 

私たちのすべての農場のための動物福祉プラン
 

最終的には、フォンテラに生乳を供給するすべての農場で、動物福祉プランを策定したいと考えています。2020/21シーズンの目標は、ニュージーランドのフォンテラ供給農場の60%以上を対象とした動物保健プランの策定です。

さらなるグローバルなSCCの引き下げ
 

乳房の健康は乳牛の健康全般の重要な要素であり、良好な健康は動物の健康にとって重要です。私たちは、世界的な体細胞数(SCC)を引き続き減らしたいと考えています。2020/21シーズンの目標は、世界の加重平均17万セル/mlです。