ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクト

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札幌報告会、道東地区・道北地区ディスカッショングループ 開催報告

ニュージーランド(NZ)乳業最大手フォンテラ社の日本法人であるフォンテラジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:斎藤 康博)は、ファームエイジ株式会社、ホクレン、北海道庁と共同で、7月6日札幌市においてニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトの発表会を開催、また、7月9日(月)には酪農王国にて道東地区ディスカッショングループを、7月11日(水)には高原牧場にて道北地区ディスカッショングループを開催いたしましたことをお知らせいたします。

【ニュージーランド北海道酪農協力プロジェクトとは】
日本の酪農の収益性と持続可能性に貢献する為に、ニュージーランドの放牧酪農のノウハウを活かし、北海道における5戸の協力酪農家と提携して、北海道内での放牧酪農の可能性を調査するプロジェクトです。2014年にスタートしたこのプロジェクトの4年間にわたる調査結果の発表が今回行われました。
https://digitalpr.jp/r/27829

■ニュージーランド大使館第1次産業省参事官キャロリン・ガイ氏

ニュージーランド大使館第1次産業省参事官キャロリン・ガイ氏は、「プロジェクトに関わっていただいた農家、関係会社、北海道庁、農協、ホクレン、大学関係、研究機関等とは、家族のように一緒に取り組むことができました。皆北海道の酪農産業と地域のコミュニティーを強くするこという同じ目標に向かっている。そして、このプロジェクトの継続が、ニュージーランド大使館、北海道庁、フォンテラ、ファームエイジの協力によって継続することが決まったことをうれしく思っている。」と述べ、関係者間のチームワーク、関係強化への感謝を示した。


■プロジェクトコンサルタント キース・ベタリッジ氏

プロジェクトコンサルタント キース・ベタリッジ氏は、「生産ではなく、利益の増加が北海道酪農産業を繫栄させるために役立つものであり、これはこの研究ではっきりと確認されている」と報告資料にまとめ、草地管理手法の向上等に関して説明した。

*報告書 http://urx.red/L4qz

【報告内容】
1. 北海道とニュージーランドの交流関係について 
ニュージーランド大使館第1次産業省参事官 キャロリン・ガイ

2. 放牧酪農の可能性と本プロジェクト支援の意義 
フォンテラジャパン株式会社 
執行役員兼営業本部長 羽田健一 
経営戦略室ゼネラルマネージャー 鈴木康雄

3. これからの放牧酪農について 
ファームエイジ株式会社 代表取締役 小谷栄二

4. 調査結果報告と北海道酪農の可能性 
プロジェクトコンサルタント キース・ベタリッジ

【7月9日(月)道東地区ディスカッショングループ】 

浜中町の「酪農王国」にて開催された道東地区の勉強会。酪農家や関係機関の担当者ら約40人が集まった。酪農王国では、放牧時間の延長、1番草早刈りによる栄養価の高い牧草収穫に取り組み、今年度より新しく牧道も整備。実際に牧道を確認し、牛が安全、スムーズに歩くことのできる牧道の重要性を再認識した。また草地管理を徹底し牧草を最大限利用し、配合飼料を減らしていくという今後の課題の確認ができた。 

【7月11日(水)道北地区ディスカッショングループ】

天塩町の「高原牧場」にて開催された道北地区の勉強会。高原さんからの牧場の概要説明と今までの取り組みについての説明に始まり、実際に放牧地にて、草地の状況を皆で確認した。「草地管理ができるようになり、色々な計画を立てることができるようになった。」と高原さん。今までは少ない頭数で余暇を楽しむ生活をと考えていたが、このプロジェクトに参加し少ない頭数でも利益を残せることが分かり、今までできなかった投資も考えることができるようになった。