フォンテラによる新たなグローバル消費者調査(第2回)

1 MINUTE READ

健康志向の高い5つの消費者層のサステナビリティと製品情報に対する潜在ニーズが明らかに。

ニュージーランド乳業最大手フォンテラ(本社:ニュージーランド オークランド、日本法人/フォンテラジャパン株式会社 本社:東京都港区、代表取締役社長:斎藤 康博)のウェルビーイングニュートリションブランド Nutiani™(ニューティアニ)は、第2回健康とウェルビーイングの世界情勢レポートで、健康とウェルビーイング領域に存在する5つの異なる消費者セグメントを特定しました。

 

イプソス社との提携により実施されたこの調査では、世界の7つの市場で5,950人の考え方と行動が検証されました¹。

調査によると、10人に9人が健康を総合的にとらえており、大きな病気を予防するためにバランスのとれた食生活を送ることが重要だと考えていると回答²。健康意識の高い消費者が増え続けている今、消費者の嗜好や行動を理解し、パーソナライズされたソリューションを提供できるようにすることが鍵になるということがわかりました。

本レポートでは、回答者の価値観や健康・ウェルビーイングに対する姿勢、また彼らの食習慣に関するデータを基に、5つの主要な消費者セグメント-積極的な追求者(Proactive Pursuers)、バランスの取れた追求者(Balanced Seekers)、アクティブ派(Activity Seekers)、現実的な心配性(Practical Worriers)、リラックスしたコスモポリタン(Relaxed Cosmopolitans)-に分類しています。

全てのタイプは共通して、栄養がウェルビーイング実現において重要な役割を果たすと考えていますが、日常生活で健康的な習慣を維持するアプローチはさまざまです。

・積極的な追求者(Proactive Pursuers)は、世界の消費者の中で最も大きな割合を占めており、サイエンスに基づいた規律正しい食生活を送り、自分が信頼している製品に対しては高額であっても投資をします。
・バランスの取れた追求者(Balanced Seekers)は、自分ではコントロールできない要素があることを認識しており、健康に対して実用的でリラックスしたアプローチをとります。
・アクティブ派(Activity Seekers)は、運動を主体とした健康管理を好み、栄養は運動習慣を補助とするものと考えています。
・現実的な心配性(Practical Worriers)は、無理なくライフスタイルに健康習慣をプラスすることに重点を置き、健康的な食事にシンプルなアプローチを追加したり小さな変化を試みることを好みます。
・リラックスしたコスモポリタン(Relaxed Cosmopolitans)は、多忙で食生活を気にする余裕がなく、正しい健康食品を選ぶための十分な知識もありませんが、自然で加工されていない食事を取り入れようとしています。

 

健康管理における共通の障壁と優先事項

消費者の情報収集力はかつてないほど高まっていますが、5つのセグメントのうち4つは、健康食品に関する知識不足を栄養ソリューション購入の障壁として挙げています。「積極的な追求者」セグメントは、入手可能な製品に関する矛盾した情報によって購入をためらう傾向があり、全てのセグメントに共通して、安全性と信頼感が重大な懸念事項として残っていることがわかりました。

消費者は持続可能な方法で生産された製品を求めるようになっており、環境に配慮したバリューチェーンを構築する責任がメーカーにはあると信じています。このような期待も、環境負荷が低いことが知られている自然食品や加工度の低い食品を好む傾向が、セグメントで共通して高まっている一因となっている可能性があります。

「消費者は健康を実現する上での栄養摂取の重要性を認識していますが、既存のソリューションは、信頼と情報のギャップ、および新たに出現した持続可能性の嗜好に適切に対処できていません。これらの満たされていないニーズは、革新的なイノベーションと健康的な食生活を消費者に促すための教育の機会をもたらすでしょう。」とフォンテラ社、アクティブリビング担当ディレクターのDan Luo氏は分析します。

 

オーダーメイドでターゲットを絞ったアプローチが必要

本レポートでは、個々の市場について、深く根付いた文化的規範、ソーシャルメディアへの依存、認識された課題などのマクロ環境要因の影響も検証しています。

欧米文化圏では、栄養、健康、ウェルビーイングに対するバランスの取れたアプローチを反映し、「バランス志向」セグメントの割合が高い傾向にあります。一方、健康維持のために栄養機能食品等を消費する文化が根付いている韓国や中国では、積極的な追求者の割合が大多数を占めています。

今回の調査を踏まえ、Nutiani™のグローバルブランドマーケティングマネージャーのCharlotte Ortiz氏は、以下のようにコメントしています。

「この調査を通じて、私たちのターゲットとなる消費者は、健康に対してホリスティックなアプローチを心がけているという共通点がありますが、万能な解決策は存在しません。5つのセグメントは、それぞれ異なる動機や障壁を持っているだけでなく、ソーシャルメディアや消費者へのオンライン調査から医療専門家による推奨まで、多種多様な情報源に目を向けています。ブランドは、彼らが直面している課題に対処しながら、彼らのユニークな動機に語りかける製品や戦略で、オーダーメイドのソリューションを開発する必要があります。」

Ipsos Nutiani Consumer Wellness Researchについて
NutianiブランドとIpsosは、7か国でオンライン調査を実施致しました。調査対象は、16歳から70歳までの合計5000人(中国と米国でそれぞれ1000人、日本、韓国、ドイツ、フランス、イギリスでそれぞれ600人)。調査対象の割当ては、代表的な調査範囲を確保するために、主要な人口統計学的および地理的変数に基づき設定されました。調査は2021年8月に実施。Nutianiブランドを通じて、消費者と消費者による健康とウェルビーイングのニーズを包括的に理解する取り組みの一環で初めて実施した調査になります。

Nutiani™について
Nutiani™は、人体科学に基づいたウェルビーイングニュートリションブランドであり、お客様のブランドの新たな機会創出から製造までのイノベーションパイプラインをサポートする一気通貫のソリューションを提供致します。高機能で科学に基づく特殊原料、消費者による実証試験済のコンセプト、各専門家によるサービスを組み合わせる事で、より持続的で、充足感のある、健康的な生活の実現をサポートしてまいります。


1:2022年5月に日本、韓国、中国、フランス、ドイツ、英国、米国で調査実施
2:IPSOS Nutiani, 消費者ウェルネス調査(2021年8月)


ウェルビーイングニュートリションブランドNutiani™のローンチに関する記事

ニュージーランド乳業最大手フォンテラによる新たなグローバル消費者調査