フォンテラ、第1四半期好調 2023/24年業績予想とファームゲート乳価を上方修正

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フォンテラ酪農共同組合は本日、今期の好調なスタートを受け、2023/24年の予想ファームゲート乳価と業績予想を上方修正した。

2023/24年の予想ファームゲート乳価の中間値は25セントアップの7.50ドル/kgMSとなり、予想レンジは6.50~8.00ドル/kgMSから7.00~8.00ドル/kgMSとなった。

フォンテラのマイルズ・ハレルCEOによると、この修正予測は、第1四半期に中国からの需要が改善するなど、主要輸入地域からのコモディティ製品に対する需要が最近強くなっていることが反映しているという。

 

「世界の乳製品取引価格は上昇しており、当社の販売量もこの時期としては順調に契約されているため、予想ファームゲート乳価を引き上げる自信があります。

 

まだ今期が始まったばかりであり、コモディティ価格がさらに変動する可能性があるため、引き続き市場動向を注視し、必要に応じて最新情報を提供していきます。」とハレル氏は言う。

 

フォンテラはまた、3つの販売チャネルすべての業績が改善したことから、第1四半期の業績も好調だったと報告した。

 

「その結果、今期の業績予想の中間値を1株当たり5セント引き上げ、レンジを1株当たり45~60セントから50~65セントに変更しました。」とハレル氏は言う。

 

業績

 

フォンテラの税引き後利益は、前年同期比85%増の3億9,200万ドルで、1株当たり24セントに相当する。EBITは63%増の5億7,500万ドルであった。

 

これらの利益は継続事業によるものであり、DPAブラジル¹  の売却による利益と影響は含まれていない。

 

ハレル氏によると、フォンテラの原料、フードサービス、コンシューマーの各チャネルの利益率が向上したことが利益を押し上げ、売上総利益率は前年の15.5%から21.4%に上昇した。

 

「フードサービスおよびコンシューマーチャネルの業績は、利益率の改善に加えて、フォンテラがこれらの収益性の高いチャネルに、より多くのミルクを割り当てたことによるものです。

 

また、ニュージーランドの原料部門の業績は引き続き好調ですが、オーストラリアの原料部門では利益率が低下しています。

 

今後の見通しとしては、この利益率の上昇は上半期を通じて続くと予想されますが、投入コストの上昇と基準価格と非基準価格の価格差の縮小により、下半期には3つの販売チャネルすべてで低下するものと思われます。

 

一株当たり 50~65 セントという利益予想の上方修正はこれを反映したもので、中間配当は好調に推移しています」とハレル氏は言う。

 

2023/24年 第1四半期においても、フォンテラは戦略に対して前進を続けている。

 

「8月には、Soprole社の売却完了に伴い、1株あたり50セントを還元しました。また、ニュージーランドの酪農家のミルクに注力する計画の一環として、DPA ブラジルの売却も最近完了しました。

 

「当社の市場チームは、イノベーションの専門知識を商品化するための新たな方法に継続的に取り組んでいます。

 

これには、日本の顧客と提携し、筋肉減少の予防を目的とした、当社のプロテイン配合の成人用粉ミルクの発売や、また、プロバイオティクスの健康効果に対する消費者の関心の高まりを受けて、

中国の顧客と提携し、当社のプロバイオティクスを配合したケーキの開発などが含まれます。

 

サステナビリティのリーダーとなる計画の一環として、2030年までに酪農場での排出原単位を30%削減する(2018年を基準として)という目標を導入し、それ以来、酪農家と会合を重ね、

フォンテラが共同でその目標を達成する方法について話し合ってきました。

 

2023/24年 第1四半期の業績には満足しており、2030年の目標達成に向けて事業全体に前向きな勢いが見られます」とハレル氏は言う。

 

¹  非継続事業を含む2023/24年 第1四半期のフォンテラグループ全体の税引き後利益は3億4,600万ドル

原文リンク:https://www.fonterra.com/nz/en/our-stories/media/fonterra-lifts-forecast-fy24-earnings-and-farmgate-milk-price-after-strong-q1.html

 

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