グラスフェッドの美味しさ

グラス一杯に広がるグラスフェッドの美味しさ

ニュージーランドの自然豊かな牧草地から届く、自然の恵みが詰まった乳製品。私たちの酪農は、自然のリズムに寄り添いながら、季節ごとの牧草の成長サイクルに従って営まれています。

ニュージーランドの肥沃な土壌、豊かな日照、温暖な気候のおかげで、フォンテラの酪農家が育てる乳牛は年間350日以上、自然の牧草地で放牧されています¹。牛たちの主な飼料には、牧草、牧草サイレージ、乾草、マメ科・アブラナ科の飼料作物など、栄養価の高い牧草が含まれています。

私たちの酪農方法 

ニュージーランドで実践されている放牧酪農のスタイルは、世界のほとんどの酪農スタイルとは異なります。ニュージーランドの温暖な気候は、乳牛が1年を通して牧草地で暮らすのに最適な条件を提供しています。一部の地域では、冬の間は牛舎で飼育されますが、それ以外の時期は完全に屋外で過ごし、搾乳のときだけ牛舎にやって来ます²。

私たちの乳牛の飼料の大部分は、放牧地の牧草で構成されていますが、一部の農場では、牧草の成長が遅い時期に乳牛に与えるために余った飼料を保管しています。乳牛が十分な栄養を摂取し、アニマルウェルビーイング(動物の幸福)の要件が満たされるように、季節によっては牧草以外の補助飼料を少量使用することもあります。

グラスフェッドミルクの栄養価

すべての乳製品には、高品質のタンパク質、吸収しやすいカルシウム、カリウム、亜鉛、マグネシウム、ビタミンA、B2、B12など、10種類の必須栄養素が含まれています。特に、ニュージーランドのグラスフェッドによって育てられた乳牛から得られるミルクには、β-カロテンや健康的な脂肪酸である共役リノール酸(CLA)が豊富に含まれています。

牧草の専門家として

ニュージーランドでは、良質な牧草が良質なミルクを生むことが認識されています。そのため、牧草の遺伝学、品質、栽培方法の向上に長年の研究投資を行ってきました。ニュージーランドの酪農業界とフォンテラのファームソースチームは、酪農家が効果的な牧草管理を行えるよう、農学者の強力なネットワークでサポートしています。 

私たちの約束 

遺伝子組み換え作物は一切使用していません 

ニュージーランドで乳牛の飼料として栽培されるすべての植物は、遺伝子組み換えされていません。ニュージーランドでは、遺伝子組み換え生物(GMO)の繁殖や栽培に対して厳格な法律が施行されています。 

ニュージーランドのグラスフェッド基準


ニュージーランドは100年以上にわたる酪農の歴史を持ち、グラスフェッド酪農に最適な土地の一つです。ニュージーランド第一次産業省(MPI)は、「ニュージーランド酪農グラスフェッド基準(New Zealand Dairy Grass-Fed Administrative Standard)」を策定し、グラスフェッドと認定されるための要件を定めています。

フォンテラのニュージーランド産ミルクはこの基準を満たしており、当社のグラスフェッドに関する主張に対する信頼と安心をお客様に提供しています。
 

ニュージーランド酪農グラスフェッド基準


この基準では、以下の最低要件を満たすか、上回ることが求められます:

  • 乳牛の飼料の90%以上(生重量ベース、3年平均)が牧草であること
  • 乳牛が1日あたり少なくとも8時間以上、年間平均で340日以上牧草地または飼料作物地で過ごしていること
     

フォンテラのニュージーランド産ミルクは、この基準をすべて満たしています。詳しくは ニュージーランド政府公式サイト(英語)にてご確認ください。
 

第三者認証について

フォンテラのニュージーランド産ミルクは、毎年、政府系独立審査機関AsureQualityによって「Grass & Pasture Fed」基準への適合性が認証されています。

2025年には、フォンテラの「Trusted Goodness」のスキームが、ニュージーランド第一次産業省より、グラスフェッド基準に適合した認証制度として公式に認められました。
 

フォンテラの実績は基準を上回っています


フォンテラのデータによると、ニュージーランドの酪農家が飼育する乳牛は、平均して飼料の96%が牧草で、年間350日以上を放牧地で過ごしています。これはニュージーランド酪農グラスフェッド基準を上回る実績です³。

この96%という数値は、過去3シーズンのデータに基づき、実際に消費された飼料ベース(“as consumed”)で算出されたものです。

グラスフェッドに関するよくあるご質問

「グラスフェッド」とは、牛が主に牧草地で自由に移動しながら牧草や飼料作物を食べて育つ飼育方法です。フォンテラでは「牧草」と「パスチャー(牧草地)」を同義語として使用しています。

飼料には牧草、牧草サイレージ、乾草、マメ科・アブラナ科などの飼料作物が含まれており、すべてニュージーランドのグラスフェッド基準に沿っています。

フォンテラでは、乳牛が実際に摂取した飼料をもとにグラスフェッド率を算出しており、この情報は年に1回、フォンテラのミルクプール全体として報告されています。

詳しくは ニュージーランド政府公式サイト(英語)にてご確認ください。

2023年の年間乳製品輸出量に基づく上位15カ国(ニュージーランドを含む)の中で、ニュージーランドと同様の牧草地中心の酪農モデルを採用しているのはアイルランドのみです。O’Brien、Moran、Shallooによる2018年の研究「A national methodology to quantify the diet of grazing dairy cows」(Journal of Dairy Science 第101巻、8596–8604頁)では、アイルランドの乳牛は年間平均255日間、牧草地で過ごしていると示されています。また、Bord Bia(アイルランド食品庁)の2023年統計では、平均240日間と報告されています。一方、フォンテラの年間データでは、ニュージーランドでは酪農家の乳牛が平均して年間350日以上、屋外の牧草地で放牧されていることが示されています。

フォンテラの「Trusted Goodness Grass-Fed」スキームは、ニュージーランド一次産業省によって、ニュージーランド乳製品グラスフェッド行政基準に適合していると認定されています。フォンテラは、独自のグラスフェッド基準を確立しており、2016年の制度開始以来、フォンテラのニュージーランドの乳牛の牧草の摂取量と牧草地で過ごす時間の最低要件を定めています。

一次産業省は、ニュージーランド政府の機関で、国内の一次産業の発展と成功を支援することを目的としています。

詳しくは、以下の公式サイトをご覧ください:https://www.govt.nz/organisations/ministry-for-primary-industries/

はい。認定された制度は、一次産業省(Ministry for Primary Industries)のウェブサイト上に公開されている「NZ Grass-Fed Administrative Standard」登録簿に一覧されています。

フォンテラのニュージーランド産ミルクは、「Grass & Pasture Fed」基準に基づき、毎年、独立した適合性評価機関(CAB)であるAsureQualityによって第三者認証を受けています。2025年には、フォンテラの「Trusted Goodness Grass Fed制度」が、一次産業省(Ministry for Primary Industries)によって、ニュージーランド・グラスフェッド基準を満たしていると評価されました。

他の表示と同様に、どのような表示を行うかはお客様がご自身で管理できます。そして私たちは、その取り組みをサポートいたします。詳しくは、当社の「Natural Dairy Claimsプログラム」のご案内をご覧ください。

AsureQualityは、世界中の食品および一次生産業界に対して、食品保証およびバイオセキュリティサービスを提供する機関です。

ニュージーランド政府が全額出資しており、食品供給チェーン全体に専門性の高いサービスと価値を提供することで、世界40カ国以上で確かな評価を築いています。

AsureQualityは、オーストラリア・ニュージーランド合同認定制度(JASANZ)によって「適合性評価機関(CAB)」として認定されており、ISO 9001、ISO 14001、ISO 22000、FSSC、FSSC-Q、FMS、BRC、SQF、Global GAP、有機認証など、幅広い認証基準に対する顧客のシステムや製品の第三者認証を行うことが可能です。

公式サイトはこちら:

www.asurequality.com

www.jasanz.org

フォンテラでは、すべてのニュージーランドの酪農家に対し、飼料や農場運営に関するデータの提供を義務付けています。収集されたこれらのデータに基づき、フォンテラはニュージーランド産ミルクが独自の基準である「Grass & Pasture Fed Standard」の要件に適合しているかを判断しています。

このグループは、フォンテラの経営陣、認証機関であるAsureQuality、Farm Dairy契約サービス提供者の代表、供給者の代表としてのフォンテラの酪農家グループ、そして各基準に対する専門知識を持つ担当者(フォンテラのSubject Matter Expers)で構成されています。このグループは毎年集まり、基準の実施状況や信頼性を確認・評価するとともに、継続的な改善に努めています。

ご注意(免責事項)

"Fonterra Co-operative Groupは、本資料や当社ウェブサイトに含まれる情報について、その目的適合性や第三者による製品マーケティング・販売への適用可能性など、明示または黙示を問わず一切の保証を行うものではありません。

これらの情報の使用または依拠によって生じるいかなる責任も、Fonterra Co-operative Groupは負いかねます。"

¹ ニュージーランド国内のフォンテラ契約酪農場全体の平均値によると、年間平均350日間放牧による飼育が行われています

² 乳牛が牧草地から移動する理由には、補助飼料の給餌、悪天候からの保護、牧草管理、健康管理や栄養補助などが含まれます。

³ A dairy season runs from 1 June to 31 May in any year. The three-year rolling figure is calculated using data from the last 3 complete seasons.