サステナビリティレポート日本語版を発行

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ニュージーランド(NZ)乳業最大手フォンテラの日本法人であるフォンテラジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:斎藤 康博)は、この度、フォンテラのサステナビリティリポートで初めての日本語版を発行しました。

このレポートは、「持続可能な開発目標(SDGs)」など世界の共通目標を踏まえ、フォンテラがグローバルで持続可能(サステナブル)な社会の実現に貢献していくための方針や取り組みをまとめたものです。

新興国の経済発展などに伴って、2030年に国際生乳需要は、2018年に比べて30%以上増加すると予測されています*1。そのような中、フォンテラでは2019年9月にサステナビリティを中核とする新たな戦略を策定しました。このレポートでは、ニュージーランドが地球気温上昇を1.5℃以内に抑えるという公約を果たし、気候効率の高い酪農生産国としてリーダーシップを維持するのに寄与するための具体的なグローバル目標や施策を立案し実行していく、フォンテラの姿勢や考え方を掲載しています。

2019サステナビリティレポート|フォンテラ酪農協同組合

https://view.publitas.com/fonterra-japan-limited/sasutenabiriteirepoto2019-huonteraluo-nong-xie-tong-zu-he/

 

フォンテラ酪農協同組合CEO Miles Hurrellは、これまでの成果は喜ばしく、将来に向けていくつかの良い基盤を築いていますが、まだ多くの取り組みが必要だと述べています。

「2019年のサステナビリティレポートは、私たちのビジネスの中核であるサステナビリティに向けた重要なステップです。」

「フォンテラにとって厳しい年であったことを考えると、サステナビリティの取り組みを中断することは容易でしたが、実際には進歩を続けてきました。 私たちは、サステナビリティの重要性への取り組みを強調し、気候変動、石炭、廃棄物、サステナブルな包装にさらに力を入れて取り組む計画を固めました。」

「このレポートは、ニュージーランド人として私たちが将来の世代のためにどのような世界を残したいか明らかにし、その目標に対する私たちの取り組みを示すものです。」

「人、動物、そして私たちの環境に配慮した方法で人々の栄養源になる製品を生産し、地域社会に価値をもたらす、ニュージーランドの酪農協同組合の一員となることを重視しています。」

 

 

【サステナビリティレポート ハイライト】

健康な人々(Healthy People): 私たちは、人に配慮し、社会に良い影響を与えることが出来るよう取り組んでいます。

•      公衆衛生の課題に対応するため、製品の栄養価を高め、健康的な食生活を促進する。

•      従業員が前向きに仕事に取り組めるよう、健康的で安全な労働環境を推進し、高い技術を持つ活動的で多様な人材を育成する。

•      地域社会の健康を向上させるため、正しい方法で事業を行い、得意分野の知識を共有し、レジリエント(回復力や復元力)で持続可能な地域社会を築くのに貢献する。

 

健全な環境(Healthy Environment): 私たちは農業と社会のための健全な環境の実現に向け取り組んでいます。

•      陸地と水域の健全性と生物多様性を改善するため、再生志向のマインドセットのもと、酪農や製品製造による影響を低減し、周囲と協力しながら取り組む。

•      低炭素社会への移行をリードするため、サプライチェーンから排出される温室効果ガスの削減に向けた技術革新やインフラに投資する。

•      増大する栄養ニーズを満たすため、生産性を向上させ、農場から消費者までの間に発生する廃棄物を最小限に抑える。

 

健全なビジネス(Healthy Business): 私たちは持続可能なビジネスの実現に向け取り組んでいます

•      酪農家の健康的で持続可能な生活を支えるため、生乳の一滴に至るまで最大限の価値を還元する。

•      強固な協同組合を築くため、投資を含む事業活動において長期的価値を実現する。

•      お客様や消費者の変化するニーズに応えるため、他にはない強みを活かし、技術革新により皆にとって持続可能な価値を創造する。

 

 

【主なグローバル目標】

健康な人々(Healthy People)

•      世界水準の労働災害予防

•      世界水準の従業員のエンゲージメント

•      2019年:主要な食品安全品質基準の認証を全拠点で取得

•      2022年:上級管理職の半数に女性を登用

•      2025年:製品ポートフォリオの全製品で、承認された栄養ガイドラインの基準を達成

健康な人々(Healthy People)

•      2025年:ニュージーランドの全農場で農場環境プラン(FEP)を策定

•      2025年:すべてのパッケージをリサイクル・再利用・堆肥化可能に

•      2025年:埋立てに回される廃棄物ゼロを達成

•      2030年:製造活動における温室効果ガス排出量を30%削減

•      2030年:水ストレスを抱える地域の製造拠点での水使用量を30%削減

健全なビジネス(Healthy Business)

•      2022年:EBITDA有利子負債倍率 2.5~3.5倍

•      2024年:資本利益率 10%

•      2024年:1株当たり利益 50 NZセント

•      2024年:フリーキャッシュフロー 10億5,000万NZドル

 

*1出典:酪農乳業速報 2018年6月