事業売却に対する株主投票に関して

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※本記事は Fonterra Co-operative Group Limitedが 2025年10月30日(現地時間)に発表したアナウンスの日本語訳です。

 
酪農家株主は、 Fonterra Co-operative Group Ltd(以下、フォンテラ)が、コンシューマー事業および関連事業であるMainland Groupを42億2,000万NZドルでラクタリス社に売却することを承認しました。投票は10月30日に開催されたオンラインの特別株主総会で実施され、売却の支持率は88.47%となりました。

フォンテラの会長であるピーター・マクブライド(Peter McBride)は、以下の通り述べています。

「この度の投票にいたるまで、酪農家株主の皆さまから多大なるご理解とご協力を賜りましたことに深く感謝申し上げます。2024年5月の売却方針の発表以来、多くの酪農家株主が積極的に議論へご参加くださり、詳細を発表した先月以降は特に、大変多くのご関心を寄せていただきました。

これは、酪農家株主がフォンテラの未来に直接的な発言権を有するという、協同組合の特徴を示す象徴的な事例です。今回は、酪農家がその権利を最大限に行使したこととなります。

売却案へ88.47%という高い支持をいただいたこと、加えて80.59%(乳固形分の供給量に応じた議決権ベース)の酪農家株主に投票いただいたことを、光栄に思っております。投票にご参加いただいたすべての酪農家株主に、心よりお礼を申し上げます。」

また、ピーター・マクブライドは、Mainland Groupの売却決定は非常に重要なものであり、取締役会が慎重に決断に至った旨を述べています。

「私たちはこれまで、事業戦略や自社の強み、また、フォンテラが酪農家株主にどのように最大の価値を還元できるかについて、検討を重ねてまいりました。

今回の売却は、フォンテラの新しい局面への第一歩となるものです。今後は当社が最も強みを発揮できる領域に資源を集中させ、よりシンプルかつフォーカスされた事業運営を実現してまいります。この変革による当社の価値向上は、非常に大きなものになると確信しております。」

売却の承認には、投票資格を持つ株主のうち50%以上が賛成することが必要でした。なお、最終的な売却の完了には、一部規制当局による承認と、Mainland Group事業のフォンテラからの分離手続きが必要となります。事業売却の完了は2026年度上半期を見込んでいます。

売却完了後、フォンテラは株主とユニットホルダーに対し、株式1株あたり2NZドル(総額32億NZドル)の非課税による資本還元を予定しています。資本還元の実施には、株主による追加投票が必要になり、このプロセスはニュージーランド会社法(1993年制定)に基づく会社再編スキームの方式で実施される予定です。資本還元の具体的なスケジュールやプロセスについては、12月初旬に改めて発表いたします。